自転車やバイクのワイヤーロックやチェインロックのなかには、大きく分けてカギ式のものとダイヤル式のものがあります。このうちダイヤルロックのものは、実際にカギを使うのではなくダイヤルを暗証番号として使用するタイプのものです。
ワイヤーロックやチェインロックは、車体に付属している簡易的なカギとともに二重にかけられるセキュリティーロックとして一般的に使用されています。車体そのものを駐車位置の近くにある適当なものに固定できるというメリットがあり、持ち運びも簡単で便利です。
なかでもダイヤルロック仕様のカギは、カギそのものを必要としないためカギの紛失というもっとも困窮するトラブルを防いでくれます。さらにカギ式と違い、カギ穴などに詰め物などをされる心配がないことも大きなポイントでしょう。また、何人かで自転車などを共有する場合に、カギ式がその本数によって共有可能な人数を決めてしまうのに対し、ダイヤル式はその暗証番号を知っている人間全員が、その自転車を共有することが可能になるということもメリットのひとつになるのです。
ダイヤルロックはその暗証番号がカギそのものであり、それがもっとも重要なポイントとなります。特定のカギが無い分、「カギ」となるダイヤル番号さえ合致してしまえば、誰でも解錠出来てしまうということになります。ダイヤルの桁数が暗証番号の組み合わせの数(ダイヤルが4ケタなら10000通り)になるわけですから、偶然の一致でカギが開いてしまうということはまずないのですが、実際にダイヤルロックえを使っている人の多くが、施錠する際にわずかしかダイヤルをずらさないために、実際には簡単に解錠されてしまうケースがあるといいます。
しかし現在、解錠番号を任意設定できるものが販売されていますから、こういったものを購入し、定期的にロックナンバーを変更することで格段にセキュリティー性能を向上させることもできるのです。